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写真家 浅井慎平氏01/12/19

昔、「話の特集」というA5版コンパクトサイズの月刊誌があった。

矢崎泰久氏という名物編集長、和田誠氏によるイラストの表紙、各界著名人による寄稿で独特の人気があった。

ある号の見開きの広告のページ(確か水着のジャンセン)に「この秋、私と飛んで」というタイトルを見つけた。

ぼくはプールサイドの椅子にすわって雑誌を見ていた。

という書き出しで始まるこの小文は
スチュワーデスが笑って、こちらを見ている。<この秋、私と飛んで>とヘッドライン(見出し)には書かれてあった。ボディコピーは、これまで経験したことのないようなすばらしい飛行を味あわせてあげます。
と続いている。

程よいカタカナ文字の配置といい、ウィットのきいたストーリー展開と読後の余韻で、スッカリアメリカン気分にさせられてしまい、いっぺんで浅井信者になってしまった。

この小文は、後に立風書房刊「気分はビートルズ」の中に西海岸物語シリーズとして収録されている。当サイトのショートストーリーは私の浅井流文体を限りなくパクろうとした徒労の結晶です。

これが写真家浅井慎平氏との出会いです。よく見ると見開きの反対ページは浅井氏の撮った逆光の中のヨットがレイアウトされていた。だから、私にとって浅井氏はすごい作家(コピーライター)で写真も撮る人というイメージだ。

その後、浅井氏は波音とウクレレだけのレコードのプロデュースや映画監督(「キッドナップ・ブルース」)、クイズの名解答者と多彩振りを遺憾なく発揮していった。

千葉の千倉町には浅井慎平作品が常設展示してある海岸美術館があります。近くへ行った方は是非、足を伸ばしてみてください。


◆浅井慎平氏の写真集・書籍は次の通り
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