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クライマーズ・ハイ 04/9/28


経済的にもすっかり、図書館派になってしまいましたので、ベストセラーはライバルが多くなかなか読めません。

横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」をやっと読みました。一気にいってしまいました。二重丸のオススメ本です。2004年「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 本屋大賞」の2位だけの事はありました。

1985年夏の日航機墜落事故を取材する地方新聞社の1週間の出来事の中に、親子問題、社内の派閥争い、報道のあり方、サラリーマンの生き方、などの問題点をちりばめたお話です。

ランナーズ・ハイは知ってましたけど。クライマーズ・ハイとは岩登りの際、興奮状態が極限まで達して、恐怖心がなくなる病気を言うとの事、そのまま登りきってしまえばいいが、登っている途中でクライマーズ・ハイが解けると恐怖で1歩も動けなくなる。それでは、仕事に麻痺した状態はワーカーズ・ハイ、定年になる前にこれが解けると、やっぱり大変なことになる。

1分1秒を争う新聞原稿の出稿シーンは元上毛新聞社勤務の著者の実体験が生々しく描かれています。(著者は実際にこの事故の主幹デスクとして事件報道の陣頭指揮をとっていたとか)それは、私の好きな群像劇、TVドラマ「ER緊急救命室」の救急シーンとダブりました。そして、カットバック手法で挿入されるロック・クライミングシーン。騒音と罵声の飛び交う新聞社と青空の中の爽やかな孤独感。まるで映画を見ている感覚です。

昨年、横山秀夫原作・寺尾聡主演の「半落ち」がヒットしましたが、この作品の映画化も楽しみにしています。映画化するとすれば、主演は、役所浩二、寺尾聡、真田広之、それから最近いい感じの中井貴一・・・、とにかく楽しみにしてます。ただ1985年の出来事が全て実名で語られていますので、アメリカならまだしも日本ではどうなのでしょうか。そうそう、この年に阪神優勝したんです。桑田と清原のPLも甲子園で優勝してます。この小説の1週間は甲子園の高校野球開催中の出来事です。

1985年の夏は歴史的にも忘れられない夏だったんですね。合掌。

「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 本屋大賞」

日航機墜落事故の詳細については
吉岡忍著「墜落の夏」1986年刊行
藤田日出男著「隠された証言」2003年刊行
著者は元パイロット、日本乗員組合連絡会議事故対策委員。再発防止のために事故原因を追求し、事故から18年後の刊行です。


◆横山秀夫著は次の通り
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