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良質なサスペンス 04/8/6

久しぶりに良質なサスペンス映画を堪能しました。

アラン・パーカー監督、ケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット主演の「ライフ・オブ・デビット・ゲイル」です。(2003年公開)

死刑制度の是非という重たいものをテーマにしたせいでしょうか、知らないうちに映画館上映は終わっていて、レンタルショップで偶然出会った作品です。知らない人が意外と多いのではないかと思います。特典映像つきのDVDがお奨めです。

取材元を明かさないために実刑となった経験を持つ雑誌記者(ケイト・ウィンスレット)が元死刑廃止運動家の死刑囚(ケビン・スペイシー)を死刑執行3日前から3日間取材をする事でまきおこる騒動のお話です。

彩度を抑えた映像が綺麗です。イントロのケビン・スペイシーとケイト記者の面会は「羊達の沈黙」を髣髴とさせ、見習い記者とケイト記者の掛け合いは「セブン」等のコンビものの様でもあり、まあ、その辺が得しているのか、亜流と見られるのかという部分はありますが、死刑までの3日間の取材という時間制限の緊張感やストーリー展開、死刑廃止をテーマにしていますが、刑務官や死刑賛成側をむやみに非情な人間としては描いておらずフラットな姿勢がかえってリアリティーをかもし出していて、サスペンスとして十分楽しませていただきました。
そして、見終わると「・・・」と「・・・」のようにと言いたい所ですが、我慢します。

映画は楽しみの一つですが、見たいと思うものに出会う機会が少なくなった気がします。TVのCFで美味しい場面はこれでもかと放映してしまいますので、いざ見てみるとそれ以上の場面はないんです。ストーリー展開も無難なハリウッドタイプが基本で、よかったよかったで、映画館を出ると、何も心に引っかからないんです。

せめて、帰りにお茶を飲みながらテーマを考えたり、ストーリーを振り返るぐらいの余韻が欲しいものです。

本作は十分心に残りました。アメリカで死刑執行が1番多く行われているのは、舞台となったテキサス州だということ。(ケネディー暗殺のあったダラスもテキサス州)
死刑制度についても考えてしまいました。死刑そのものが事件の抑止力にはならないということ、しかし被害者の遺族の感情など、難しい問題です。

凶悪事件が増加している日本では刑を重くする方向に向かっていて、死刑廃止論は劣勢のように感じます。私も確信を持って「死刑廃止!」と声を上げるまではいきません。でも、事ある度に、先進国といわれている国で死刑制度を持っているのは日本とアメリカくらいなものだということを必ず思い出すでしょう。

死刑制度は必要か
死刑廃止ネットワーク


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