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日米アニメ・ワールドカップ 04/12/15

2004年は宮崎アニメだけでなく気になるアニメの作家・制作会社の作品が軒並み公開され、楽しい年となりました。数年でやっと1作品が完成するアニメ界で同年度にこんなに多くの作品が公開されるなんて、めったにありません。

3年ぶりの宮崎アニメ「ハウルの動く城」はもうご覧になったでしょうか。
原作が宮崎駿氏ではない、宮崎監督アニメは2度目です。他の原作の中でどのくらい宮崎ワールドが展開されるのか気になっていましたが、十分楽しめました。欲を言えば、火や案山子のキャラクターはどうかなー。原作を読んでいないのですが、原題が「魔法使いハウルと火の悪魔」ですから、火は不可欠のようです。切り張りしたような目と口の火は、いままでに比べるとキャラ化が浅い気がしました。そして、ところどころで手を抜いたようなシーンが…、ちょっと残念!!
でも、鑑賞後の気分がいいのが、エンターテイメントの基本ですから、やっぱり今年のアニメNO1です。

それから日本勢では、映画「マトリックス」の原案と言われる「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の続編「イノセンス」、「AKIRA」大友克洋氏の「スチームボーイ」はいずれも世界中のアニメファン待望の2作品です。
かたやアメリカ作品は「シュレック2」「Mr.インクレディブル」「ポーラー・エクスプレス」などがありました。

アニメ映像としては、「イノセンス」が最高です。漫画から発展してきた日本アニメの頂点ではないかと思いました。製作スタッフを大切にしている押井 守氏の勝利でしょう。但し、ストーリーが万人向けでないのが気になります。
「スチームボーイ」は本編はまだ見ていません。予告編のみでは何とも言えませんが、製作期間9年が裏目に出た気がします。

そして驚いたのが、アメリカ勢の3本です。2次元的表現の日本アニメと違って3次元(3D)を意識したアニメーション作りは、どうしても違和感がありましたが、今回は違いました。3本とも十二分に鑑賞に堪えるレベルに達していました。恐るべし。

このアメリカスタイルは、タイタニックやスター・ウォーズなど映画のワンパーツだけを請け負う形で修行を積み実力をつけてきました。そして、CGと実写の割合が逆転した「スカイキャプテン」のようなCG映像上に俳優のみ実写で載せるという作品にまで繋がりました。クリスマス用の「ポーラー・エクスプレス」はトム・ハンクスがそのままアニメになってる感覚です。
今ではSFやアクションもので、CGを使っていない作品を探す方が難しい時代になってしまいました。だから、見る立場から言えば、どんなにスゴイ場面でも、「あー、CGね。」の一言で終わってしまう弊害も生まれてきています。

2004年に関しては、ホームの利点を活かし、日本では「ハウル」、アメリカでは「シュレック2」が観客動員数1位を獲得すると思います。
次回は、どうなるでしょう。ハリウッドという世界一の映画制作のアシストは今後も続くでしょうから、アメリカ勢のCG技術の進歩はどこまで突き進むのか、恐ろしいくらいです。

これに対抗する日本アニメとしては、「イノセンス」のスタッフと宮崎ワールドのコラボレーション・アニメで対抗するしか手がないかもしれません。
おっと、最後に日本の誇るもう一つの秘密兵器を忘れていました。ゲーム業界です。この業界のソフト・資金・マーケットが日本アニメ代表に参加したら、まだまだいい勝負が見られると思います。

* : 日本ゲーム業界のアニメ進出はもう始まっています。
2001年公開「FINAL FANTASY」


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