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■ 夜光虫
03/08/16
初めてあこがれのヨットハーバーへ行った時の事だ。
日もたっぷり暮れて、夜8時ぐらいになっていた。
人気のないヨットハーバーは、「カシャン、カシャン」と風に揺れるシートがマストに当たる
音だけが響いて、神秘的にすら感じられた。
私は、念願のヨットハーバーに、すっかりのぼせてしまって、ただただオロオロするばかり。
なんとか、目的のヨットにたどり着き、
ヨットに乗り込むために、舫いシート(ヨットを繋いでいるロープ)を引いた、その時。
真っ暗な水の中で青い蛍光色の光がスーっと一直線に光った。
びっくりしたのと、あんまり綺麗などで呆然となった。
これが夜光虫との最初の出会いです。
夜光虫の光は今まで見たことのない光で、電気の光のようにパッとついて、パッと消えるのではなく、パッと光ってゆっくりと消えていく、余韻のある光りかたをした。
それはまさに生物の発する光だった。
感激した私は何度もシートを海につけては引いて、夜光虫の光を楽しんだ。
シートだけでなく、海面を何かで刺激するだけで面白いように光った。
そして、ついには自前のゴムホースをズボンから取り出し、ヨットの上から丸や八の字を書いて楽しんでしまった。
乗せていただいたヨットの事や、誰と何故行ったかなどはすっかり忘れてしまったが、夜光虫の光り輝く夜のヨットハーバーの記憶だけは今だに鮮明に思い出す事ができる。
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