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■ 宇宙探査
05/11/8
宇宙の果てを想像すると、頭が混乱して、しまいには気持ちが悪くなる。いつもです。
友人に確認すると、同じ様な耐えられない気分になるとの事。
これは神様が人間の頭で考える事を禁じて、宇宙の果てを考える度に、孫悟空のように金の輪を締め付けているとしか考えられません。
カール・セーガン著「COSMOS」は1980年に出版され、科学書にもかかわらずアメリカのベストセラーとなりました。人類と宇宙の関わりを、時系列に判りやすく、面白く解説しています。
私は本格的な科学書は読む気も起きませんが、今回は一気に読みました。そして、読み終わったとたんもう一度最初から読みたいと思いました。話題は宇宙論だけでなく、科学の歴史にもふれていて、一度や二度読んだだけでは頭の中に納まりきれません。一生の愛読書になりそうです。 出版後、アメリカでTV化もされ本人が解説をしているそうです。これも人気を博し、博士の口癖や比喩の仕方もセーガン流として新聞・TVで定着しているとの事。
二度読んで、頭に残っているモノを羅列します、詳しく知りたい方は是非読んでみてください。
- 人類が作り上げた一番早い乗り物
人類が作った一番早い乗り物は、時速4万マイル(時速約6万4千Km)で飛んでいる惑星探査機ボイジャー。
地球から土星まで約3年かかる。
理論的に考えられているモノでは、水爆で進む宇宙船で、そのスピードは光の10分の1。
- 光の速さ
光の速さは、秒速約30万Km(時速108,000万Km)です。
正確に言えば、光が真空中で1/299792458秒の間に進む距離を1mと決めたわけですから、1秒間に進む距離は299792458m。
光が1年で飛ぶ距離は9.5兆Km、コレを1光年という。
光速で進むと、地球から月までわずか1.3秒、太陽から地球まで8分30秒。火星まで12分40秒。早い!!
でも、太陽系に一番近い隣の惑星系ケンタウル座の太陽(恒星)アルファー星まで、4年。
我らがボイジャーだと数万年かかるそうです。このへんからです、いつものように頭が締め付けらてきました。
- 電波は光と同じ速さ
電波は光と同じ速度なので、アルファー星まで、約4年で到達することができます。
数万年なら話になりませんが、4年なら通信手段として何とかなりそうです。
自分達が移動しなくても、通信が出来ればすごいことです。子供の頃、ハム無線で世界中の人たちと通信を楽しむ事が話題になりましたが、あれの宇宙版ですね。あっ、これ映画”コンタクト”の導入部でした。
一番近い惑星火星でも人類が到達するのはまだまだ先の話で、更に太陽系を超えての宇宙旅行は、宇宙船のスピードがアップしても何十年、何百年となり、宇宙飛行士やその子供の人生を考えるとありえません。現時点では、電波による宇宙探査「SETI計画」などが最も妥当な宇宙探検だと思います。
映画”コンタクト”にも出てきたカリブ海プエルトルコ島のアレシボ電波望遠鏡
成果の一部
- 天の川銀河系に人類と同様な文明を持った生物のいる可能性のある惑星の数は10個
天の川銀河には、太陽と同じような恒星が約4000億個あるというのが判って来ている。ある計算式によると、その内惑星を持っている恒星は約1300億個、これらの太陽はそれぞれ10個ほどの惑星を持っているとすると、銀河系にある惑星の数は1兆3000億個となる。さらに、それらの惑星の中から生命の存在に適した惑星は3000億個、1度は生命が誕生した可能性のある惑星は約1000億個、人類と同様な文明を持った生物のいる惑星はわずか10個。
- 宇宙に向かって「ヤッポー!」と叫ぶと返事は4世紀後に返ってくる。
私達と交信できそうな10個の惑星までの距離は、10個が銀河系にばらばらに存在すると考えると、一番近い惑星まで200光年。
電波が光の速さで飛んでも200年かかる。返事が返ってくるまでは倍の400年かかる。
もっとも、宇宙に向かって「ヤッポー!」と叫んでも、音波は宇宙空間を伝わってはいかないから、電波信号に変換しての話ですけど。
- 宇宙の始まり
宇宙は137億年前にビックバンによって誕生した。確認できている一番遠くの銀河系が137億光年離れているから、これはかなり確実のようです。でも、ビックバンの前はどうなっていたのですか?…「そこから始まったのです。それまでは無の世界だったのです。」…無の世界とはどういう形ですか?今判っている137億光年先の宇宙の果てはどうなっているのですか?宇宙の果ての先には何があるのですか? 考えると又頭が痛くなってきます。 セーガン博士は、宇宙全体が巨大な原子核の一つで、そこから巨大な物質が始まっている、宇宙の隣は又別な宇宙があるなど、様々な推論はあるが正確にはまだまだ判っていないと言っています。 映画「コンタクト」で父親の姿になった知的生物がジョディーに言います。「そんなにあせらないで。」そうかもしれません。ライト兄弟が初めて動力で空を飛んでからまだ100年足らず、人類は地球の事すら判っていないのですから。
セーガン博士は著書「COSMOS」の中で、「人類は本という形で体外に記憶を貯える方法を考え出した。それは地球上の生物の中で唯一である。これが人類繁栄の基礎となった。」と言っています。 文字の発明、本の発明、印刷の発明により、今の人類の文明がある。
セーガン博士は1996年に亡くなられましたが、博士の著書のおかげで、私はこれからもテラスでコーヒーを飲みながら、セーガン博士の講義を受けることが出来ます。何度でも繰り返し、繰り返し、納得できるまで。
カール・セーガン博士安らかに。
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