ナイスピッチング
快心の手応えがあった。
ボールは大きな放物線を描いてファアウェイに落ちた。
18番の最終ホール。
風が心地よくほほを撫でる。
左手の丘の桜並木は、満開。
最高のコンディションだ。
こんな日は年に何度もないだろう。
お陰でここまでベストスコアー。
グリーンまで80ヤード。
僕はウェッジで最後のアプローチをした。
軽い反発音を残してボールは右手前の池に消えた。
それから2発、
同じ池におさらいをして、
3発目はフェアウェーバンカーにあった。
僕はクラブを持ったままバンカーに入った。
ボールを拾い、
グリーン目がけて力いっぱい
投げた。
ボールは、グリーンエッジで一度バウンドして,
静かにピン側へ転がった。
「ナイスピッチング!」
後ろから声がかかった。