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暑くて、眠れない夜を過ごしてから、
朝日を見ようと、バックを持って家を出んだ。
そういう気分になることってあるだろう。


街外れまで歩いてから、通りかかったトラックに、
なにげに手をあげると、そいつが止まって、
「東京までならいいよ」って運転手が言ったんだ。

それで、
まるで、タクシーで家に帰るように街を出たんだ。









トラックに乗り込むと、やたらと胸騒ぎがして、
じっと前ばかりを見ていた。
運転手が何か言って、適当に相槌を打ってたけど、
いつのまにか眠ってしまって、起こされた時は、
東京に着いてたんだ。

これって家出みたいだと思いながら、
人ごみの中を歩いた。
都会の人ってどうしてあんなに急ぐんだろう。

僕の街の人の3倍ぐらい速く歩くんだ。
仕事も食事も同じように3倍のスピードでするのかな。
そしたら1日で3日分の人生をおくれるよ。
それって得なのか損なのか・・。





人込みに飲み込まれて、僕も
当てもないのに、とにかく早足で歩いた。
僕なりに気を使って、街の人に合わせたんだ。
行く当てがないって気づかれないようにネ。
でも、直ぐに疲れて、
自販機でcolaを買って、
誰もいない公園のベンチで休んだ。
小さいけど、りっぱな公園だった。
だって、公園全部が舗装されていたんだ。





今頃、教室で皆何してるのかな。
ぼんやりとそんなことを思った。
皆をおいて、僕だけ抜け駆けしたつもりだったのに、
逆に、皆に置いてけぼりを食ったように感じる。
これって、後悔の始まりなのかな。
木陰がなくて、陽射しがきつく感じた。



今年の夏はいつもより暑いってTVで
言っていたのを思い出した。


陽射しだけは、僕の街と同じで、
夏の強い陽射しだった。




いつもより暑い夏の思い出だ。







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